区内で防災活動にあたる神奈川消防団が、団員の確保に積極的に取り組み、地域防災力の充実に努めている消防団に贈られる「総務大臣感謝状」を受賞した。全国2千を超える消防団の中から43団に贈呈され、市内では神奈川のほか鶴見・山手・南・磯子の5団が賞状を受け取った。
神奈川消防団には、2018年4月から翌19年3月にかけて男女66人が入団。18年12月には定員430人に対して充足率100%を達成し、現在も団員数を維持している(20年3月1日時点)。
入団者が増加した要因を、3月まで団長を務めた田辺省二さんは「消防団員による積極的な広報活動によるもの」と分析する。出初式や区民まつり、防災訓練などの大型イベント時には消防団の活動をPRするブースを設け、団員作成のチラシや広報誌を配布。子どもが遊べるガチャポンを設置して付き添いの保護者にアンケートを取り、消防団の活動に興味があるという人の勧誘にも力を入れてきた。
18年10月には、建設機械や重機、船舶を運用する区内企業4社と協定を結んで「大規模災害特装部隊(陸上部隊・水上部隊)」を横浜市内で初めて結成。大規模災害時に水陸の両面から活動支援を得られるようになり、各社から21人が消防団に入団している。
区民密着の組織に
神奈川消防団は毎月実施している救命指導者講習会をはじめ、防災指導や訓練、中学生への防災スクールなど地域防災力を高める活動に日々取り組んでいる。
田辺元団長は「区民と密着した消防団を目指し活動してきた。団員を含め普段から隣近所との付き合いを大切にして、AEDや包帯の使い方などを訓練を通じて少しでも身に付けてもらい、いざという時に自助・共助に役立てもらうことを意識していた」と振り返る。
同団では女性団員の増加も顕著で、1997年度に採用して以来人数を増やし、現在は77人と全体の約18%を占めるまでに。今年度は分団所属の女性団員2人が初めて本部に抜擢されることもあり、「女性目線の防災活動」が広がることも期待されている。
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