新型コロナウイルスのまん延で不要不急の外出を控える日々が続く中、JR東神奈川駅では乗降客に互いの思いや希望を共有することで閉塞感を和らげてもらおうと、駅構内の改札出入口付近に「伝言板」を設置している。
通常は旅行ポスターが掲示してある場所を活用して乗降客が元気になるような企画ができたらと、2、3年目の若手チーム8人で考案。ベテラン社員のアドバイスで、20年ほど前まで駅にあった伝言板の存在を知り、今回設置を決めた。
伝言板に多く見られるメッセージは「出かけたい」「田舎に帰りたい」「会いたい」などの思いや、駅員に対する激励の言葉だという。終電間際には伝言板いっぱいの文字であふれる。駅長の丸智也さんは「自粛の中で少しでも明るい気持ちになってもらえるように始めましたが、皆さんのメッセージに私たちも勇気づけられています。お客様と一緒にできた取り組みです」と語る。
伝言板は今夏まで設置予定。気軽にチョークを手に取ってもらえるよう、付近にはハンドジェルやチョークに巻いて書けるようティッシュを用意するなど、感染予防対策にも注意を払っている。
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