六角橋地域で4年前に始まった認知症啓発事業「オレンジプロジェクト」の実行委員会が、認知症を抱える人との触れ合い方をまとめたポスターを制作した。10月から近隣エリアの掲示板に順次貼り出される。
実行委員会では9月21日の世界アルツハイマーデーに合わせて参加型企画などを実施してきたが、今年は新型コロナウイルス感染症の流行で開催が困難になった。コロナ禍でも認知症理解に向けた活動を模索する中、ポスターによる啓発活動が浮かんだという。
制作に向け、メンバーはオンラインで打ち合わせを重ねてきた。済生会神奈川県病院のソーシャルワーカーが認知症に関する資料を集め、ポップなイラストを使用したデザインは区内の協進印刷とデザイナーが担当。地元の神奈川大学生や六角橋地域ケアプラザの職員、近隣商店主の意見も取り入れ、子どもが見ても分かりやすいよう工夫した。
六角橋商店街連合会の石原孝一会長は「温かみを感じられるポスターに仕上がった。高齢者にとっての住み良さを考えるきっかけになれば」と期待を寄せた。
高齢者に優しいまちへ
オレンジプロジェクトは、六角橋自治連合会や六角橋商店街連合会、六角橋地域ケアプラザ、神奈川大学生で構成される「まち×学生プロジェクト」が主体となり実施している取り組み。地元企業らも加わり、”お年寄りに優しいまちづくり”を目指して認知症を多世代に伝える活動を続けている。2018年には、NHK厚生文化事業団主催「認知症にやさしいまち大賞」の特別賞を受賞した経歴もある。
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