子どもの権利の重要性を伝えるとともに、暴力のない社会の実現を目指し活動するNPO法人エンパワメントかながわ=台町=が、神奈川県弁護士会人権賞を受賞した。設立当初の16年前から取り組んできた「デートDV被害防止事業」が評価を受けた。
県弁護士会人権賞は1996年に創設され、人権擁護の分野で優れた活動をした団体や個人を表彰するもの。選考を経てエンパワメントかながわを含む2者が受賞した。
エンパワメントかながわでは、恋人間で起きる身体的・精神的な暴力である「デートDV」の予防プログラムを開発し、中高大学生や教職員、保護者に講座などで学ぶ機会を提供してきた。
2011年からはデートDVの当事者や友人、家族からの相談に無料で応じる電話窓口を開設。16年には相談者から得られた記録をパターン化し、電話相談ノウハウなどをまとめたマニュアルを作成して相談対応の質の向上につなげてきた。現在年間600件近い相談が寄せられている。
11月には、デートDVにつながるシチュエーションを紹介する啓発動画を県と制作した。
同団体の阿部真紀理事長は「デートDVだけでなく子どもたちへの暴力をなくすため、保育園から大学まで9千回近くワークショップを開き、30万人以上に受講いただいた。活動が評価され、うれしい」と話した。
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