新子安の国道1号線沿いにある新子安交番が、2022年4月に入江交番などに統合されることが分かった。県内に471カ所ある交番を、10年間で約400カ所に減らす県警の整備計画の一環。老朽化の度合いや事件事故の取扱件数などを踏まえ、同時期に県内8カ所の交番が統廃合される。
県警は一昨年、交番勤務員の適正配置や老朽化などに伴う施設更新などの指針を定めた「神奈川県警察交番等整備基本計画」を策定。2020年度から29年度までに、県内の交番を現在の471カ所から約400カ所に減らす。
第一弾として、12カ所の交番を今年の3月で廃止。新子安交番を含む8交番が、来年4月に近隣交番と統合になる。
築40年、老朽化進む
神奈川警察署によると、新子安交番は1950年に駐在所から派出所に昇格。1981年の建て替えから約40年が経過して老朽化が進んでいるが、敷地面積が狭く建て替えが困難という。加えて、所在地から360メートルほどの距離にある入江交番とともに単独勤務で対応していることから、統合により交番機能の強化や勤務員の安全確保を図る必要があると判断した。
長年にわたって地域の安全を見守ってきた新子安交番の廃止に、地元住民は「防犯面に加えて各種相談や届け出の利便性などに不安を感じる。統廃合により自治会や町内会の負担が増すことがないよう配慮してほしい」と話す。
同署によると、統合後は入江交番と神奈川通交番=新町=に人員を集約するため事件や事故への対応に支障はないとし、交番の機能を持ったワンボックス型の車両「アクティブ交番」を配備する予定という。日下部裕也署長は「治安低下を招くことがないよう、警察の総合力を発揮して治安対策に努めていきたい」とした。
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