■おすすめの本は・・・
『カラー版 江戸の家計簿』
監修:磯村道史 出版社:宝島社 発行:2020年1月
■こんなお話です
テレビの時代劇で菓子箱の下に小判がぎっしり詰まっている場面を目にすると、今のお金にしてどのくらいになるのかと思ったことはありませんか?小判一両は、現代では30万円ほどになるそうです。
本書では、江戸時代の給料・様々な物品の値段を紹介しています。例えば、給料を見ると、大岡越前の年収2億円に対し、岡っ引きはなんと年収7万5000円ほど。意外と高収入なのは大工で、800万円で江戸には火事が多かったからだそう。
物価に目を転じると、「初物を食うと75日長生きする」と言われた初鰹は15万円、砂糖は1.5キロで4200円、卵1個は315円と贅沢品でした。一方、そば・うどんは250円、くし団子は1本63円と手頃で、屋台も多く出て、ファストフードも盛んだったことは、現代に通じ驚きでした。
当時の金銭感覚から、江戸の人々が、何を食べ、何を楽しみに暮らしていたかが分かり、江戸時代が身近に感じる本です。
■おすすめの理由は・・・
旧版もあるのですが、こちらは、資料図版がオールカラーで見やすくなっています。江戸時代の暮らしぶりを知ることで、時代小説・テレビ・映画も100倍楽しめます。それにしても、8代将軍徳川吉宗の収入が1兆3890万円とは!!びっくりです。
《協力:神奈川図書館》
横浜市神奈川区立町20-1/【電話】045・434・4339
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