第61回全国中学校水泳競技大会に出場した神奈川中学校3年の横田心愛(ここあ)さん(14)=大口仲町在住=が、女子100メートル平泳ぎで1位、同200メートルで2位に輝いた。第44回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会でも200メートル平泳ぎで頂点に立ち、中学生の主要2大会でメダル3個の活躍。横田さんは「反省点もあるけれどいい結果を残せた。成長を実感できた夏休みだった」と喜んだ。
大会に先立ち横浜国際プールで8月上旬に行われた県中学総体では、200メートル平泳ぎの県中学記録を更新する2分28秒61をたたき出した。
勢いに乗って臨んだ全中では、予選で記録をさらに塗り替える2分28秒43の自己ベストをマーク。決勝は競技を通じて親交のある新潟県代表選手に敗れたが、「200に比べると苦手意識がある」という100メートル決勝では同選手に競り勝って雪辱を果たした。
大会の数日後に開催されたジュニアオリンピック杯は、これまでに経験したことのない短期間での連戦となった。「どうやって試合に臨めばいいのか、練習に取り組めばいいのか分からなくて戸惑いもあった」と振り返るが、全中で逃した200メートルの金メダルを手にした。
大会を終えた横田さんは「友達とご褒美のしゃぶしゃぶを食べに行ったり、プリクラを撮ったりしてリフレッシュできた」と笑顔。「今までに無いくらい好記録が残せた夏でもあったし、悔しい思いをした夏でもあった。この経験がまたひとつ自分を成長させてくれたと思う」と語る表情には充実感がにじむ。
殻破りフォーム修正
2年生だった昨年11月のジュニア優秀選手招待公認記録会では、200メートル平泳ぎでナショナル強化標準記録を上回る記録をマークした。今夏は当時からさらに5秒ほどタイムを縮めるなど、驚異的なペースで進化を続けている。
4月からは新チームに移籍し、フォームの改善に取り組む。「これまでは1つの泳ぎ方しかやってこなかったけれど、今は手を伸ばす角度や頭を入れるタイミング、腰の位置などを少しずつ変えながらいろんな泳ぎを試している」という横田さん。「泳ぎを変えてしまうとベストが出せなくなるんじゃないかと怖くて、そのせいで去年はタイムが伸び悩む時期もあった。少し変えるだけでこんなにいいタイムが出るんだって自分でもびっくりしたし、まだまだ記録を伸ばせるんじゃないかな」と頼もしい。
五輪「夢じゃない」
横田さんが所属するブレイカースイムチーム代表の小池光展さんは、「指導したことを吸収して体現するのがうまく、いいセンスを持っている選手。決して身長や体格に恵まれているわけではないが、技術とメンタルに磨きをかけ、海外の選手とも戦えるような世界に通用する選手になってほしい」と期待を寄せる。
東京五輪では、水泳女子個人メドレーで2冠に輝いた大橋悠依選手の活躍に刺激を受けた。女子200メートル平泳ぎを世界新記録で優勝した海外選手の姿も印象深いといい、「自分もこういう格好いいことができたらなという思いで観ていた。もう夢の舞台じゃなくて、そこで泳いでるんだっていう気持ちだった」と、3年後のパリ五輪で自身がスタート台に立つ瞬間を思い描く。
中学生活最後の全中とジュニアオリンピックを終え、次は10月の日本選手権に標準を合わせて9月から練習を再開する。日の丸を背負って戦う日を待ち望みながら、「今はとにかく練習を頑張りたい」と力強く語った。
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