新型コロナウイルス感染拡大の第6波に備え、横浜市は初のコロナ専門病院となる横浜はじめ病院(旧大口病院)=大口通=を1日に開設した。病床は60床を確保し、軽症・中等症の自宅療養者のうちリスクの高い患者を優先して受け入れる。
運営は同院を経営する特定医療法人財団慈啓会=入江=が行い、横浜市立大学から派遣された医師と看護師などが24時間常駐。抗体カクテル療法や抗ウイルス薬「レムデシビル」などによる専門的な治療を行うことで、患者の重症化を防ぎ早期回復につなげる。
同院は、5年前の旧大口病院時代に発生した入院患者の連続点滴中毒死事件の影響で、2019年から患者の受け入れを休止している。冬場にかけて新型コロナウイルスの再流行が予想される中、病床の拡充を目指す市に対して同法人が協力の意向を示したことで専門病院としての運用が決まった。
市内では、流行の第5波が訪れた今夏に病床がひっ迫し、医療崩壊寸前に陥った。山中竹春市長は9月17日の記者会見で、新たな病床確保に向けたコロナ専門病院の開院に向けた検討を進めると表明していた。
今回の措置を受け、市内の病床数は9月1日時点の685床から826床(うち重症用101床)に増えた。中和抗体療法の専用病床も新たに30床確保した。
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