西寺尾小学校6年1組の児童30人が、大口・神之木・入江・西寺尾・松見にある施設や公園などの地域情報をまとめたマップを製作した。児童らは「作業が大変だった分、達成感は大きいです。地域の魅力を感じながら見て欲しい」と活用を期待している。
総合的学習の時間を使って学校周辺の魅力を地域の人々に伝えようとアイデアを出し合う中で、JR大口駅周辺の商店や企業、公共施設などが加盟する広域組織として2020年に発足した大神商店会のPRマップに着目。自分たちも地域の魅力が詰まったマップを作ろうと、商店会の小野寺知恵会長に話を聞きながら昨年の夏休み明けから製作に取り組んだ。
動画作りにも挑戦
児童らは、マップに掲載する施設や公園など7カ所を選定。グループに分かれ、地域住民や関係者などにインタビューしたり、市歴史博物館=都筑区=で成り立ちや逸話などを調べたりして情報を収集したという。
商店会が発行したマップを参考に、掲載された写真をスマートフォンなどで読み取ると動画が再生される「AR(拡張現実)」機能も搭載。機能を利用するための専用サイトを運営するNPO法人ちいき未来の森康祐さんの手ほどきで、ナレーションや字幕などを織り交ぜた動画製作に取り組んだ。
手書きで仕上げた地図には木や動物、電車などの愛らしいイラストを盛り込み、構想から1年ほどかけて完成。児童らは「歴史や地域を支えているまちの人たちの存在を知ることができて良かった」と達成感をにじませる。取り組みに協力した小野寺会長は、「人のつながりや自分で考えることの大切さを学んでくれたと思う」と児童の成長を喜んでいた。
マップは500部を発行し、商店会事務局=入江=や神之木地区センターなどでも配布予定。マップ内の動画は5月末まで視聴できる。
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