■おすすめの本は・・・
『パパラギ 児童書版』
著者:ツイアビ/述 岡崎照男/訳 早川世詩男/絵
出版社:学研プラス 発行:2021年
■こんなお話です
今からおよそ100年前、南太平洋・サモアの島の族長ツイアビは、初めてヨーロッパを旅しました。当時のサモアの暮らしと、ヨーロッパの都市部の暮らしは大きく違いました。旅のあと、彼は島の人々に、文明国で体験したことや出会った人たちの印象を語りました。
体を包む布=服と、ひもと金具でしっかりと足にしばりつけられた皮=靴について。住まいについて。“お金”という名の丸い金属と強い紙について。職業、時間に対する考え方について…。それは、文明に対するあこがれの言葉ではなく、鋭い観察眼に支えられた率直な感想でした。
100年以上前に書かれた本ですが、読んでいくうちに、ツイアビがヨーロッパ人を指して言う「パパラギ」の生活が、現代の私たちそのものであると気づかされます。何が本当の豊かさなのかを考えさせられる本です。
■おすすめの理由は・・・
この本は、大人向けの本である『パパラギ』を、ツイアビのメッセージはそのままに、子どもにもわかりやすく再編集したものです。横浜市立図書館では、大人向けの『パパラギ』と合わせて所蔵していますので、ぜひご利用ください。
《協力:神奈川図書館》
横浜市神奈川区立町20-1/【電話】045・434・4339
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