子安台で新たな地域の交流拠点「子安の丘みんなの家」が5月1日に運営を開始する。空き家となっていた築50年以上の2階建て木造家屋をリノベーション。多世代が集う交流スペースとして地域に開放するほか、毎週金曜日には小学生以下に無料で食事を提供する家族食堂も実施していく。
「子安の丘みんなの家」=子安台1丁目17の7=は泉町で不動産会社を経営し、この物件の所有者である田中裕治さんが代表を務める。空き家の活用ノウハウを持つ田中代表は自社で所有する空き家を、地域に根差した事業を展開できる団体などに無償で貸し出す取り組みを実施。今回も同物件の引き取り手や活用法を模索するなか、西神奈川で一級建築士事務所の代表を務める小山将史さんとの縁で、築50年以上の空き家を地域の交流拠点に生まれ変わらせる事業に挑戦することになった。空き家を改築する費用などは、まちづくりに対する優秀なアイデアに市が助成金を交付する「ヨコハマ市民まち普請事業」を活用。昨年3月に採択をうけ、500万円の助成金を得た。
地域住民が橋渡し
運営メンバーには、子安台在住で料理研究家の阿部博美さんが加わり、そのつながりから新子安地区民生委員児童委員協議会の会長を務める開嶋数男さんが参画している。地元にネットワークを持つ開嶋さんが田中代表らと自治会役員や子安小学校のPTA会長など地域住民をつなぎながら同拠点の開設に向け説明を続け、徐々に地域の理解が広がってきた。
同拠点は、1階にキッチンやテーブルを設け、家族食堂やまちカフェなどで活用を想定するほか、2階にも交流スペースがある。貸しスペースとしても活用でき、同拠点のHPから予約可。
オープニングを迎える5月1日(日)は、料理研究家の阿部さんらによる第1回家族食堂を開催。時間は午前11時から午後3時まで。費用は無料(通常は大人500円、小学生以下無料)。家族食堂は今後も毎週金曜日に開催するほか、月1回、DIYワークショップなどのイベントも企画を予定する。田中代表は「拠点の整備や運営に向けて、地域の企業や個人の方から多くの協賛をいただいた。多世代が集う場として地域に貢献していきたい」と話した。
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