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神大寺に地ビール誕生 廃棄予定のパン 原料に

社会

公開:2022年9月1日

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ビールを持つ3人。左から坂本さん、大場さん、頼さん
ビールを持つ3人。左から坂本さん、大場さん、頼さん

 神大寺を拠点とする3つの事業者が連携し、地域の名を冠した「〈神大寺なビール〉KANDAIJI LOCAL ALE」が8月24日に誕生した。廃棄予定のパンを原料とした第1弾の限定200本は完売。27、28日には商品の受け渡しが行われ、茶色の瓶に詰められた地ビールが購入者に届けられた。

 国内では1日に約1・7万トンが廃棄予定になるというパン。食品会社に勤務する坂本錦一さん(28)は、このようなフードロス問題を逆手に取ったビール造りをしようと昨年3月、ビールの販売とプロデュースする会社を神大寺に立ち上げた。坂本さんのアイデアに共鳴したのが、神大寺に本店を構えるパン屋「ル・ミトロン」オーナーの大場知幸さん(39)。同店の商品も並ぶ横浜高島屋内のパンのセレクトショップでも廃棄予定のパンが発生していることから、これを使用したエールビール「RE:BREAD」を完成させ、昨年8月から横浜高島屋でも販売している(現在は改良のため、一時販売停止中)。

まちを盛り上げる

 その取り組みは地域情報サイト「神大寺ナビ」でも発信。代表の頼栄明さん(42)が「まちを盛り上げるため、神大寺の地ビールがあったら面白いのでは」と考え、2人とともに昨年末頃から構想を始めていた。

 商品化に向けて動き始めたのは今年の6月。「RE:BREAD」を造ったノウハウを生かし、ル・ミトロンでの廃棄予定のパンを原料として、配合の調整など試行錯誤しながら約2カ月で完成させた。


 初回に生産されたのは200本で、7月1日からの予約販売は1カ月ほどで売り切れに。受け渡しはル・ミトロン神大寺本店前で行われ、完成を待ち望んでいた購入者からは「長く住んでいる場所に地ビールができて嬉しい」などの声が寄せられたという。

地元出身の3人

 今回ビール造りの中心となった3人は、年代は違えど全員が神大寺の出身。「ビール好きを地元に還元できるとは思わなかった」と坂本さん。大場さんは「少しでも地域のつながりや町おこしになれば」と期待を込め、頼さんは「将来的には神大寺に醸造所を作れたら」と話していた。

 今後も3人を中心としたビール造りを進め、第2弾は年内を目標に神大寺のそば屋とのコラボを予定しているという。

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