水球選手として小学生の頃から全国屈指の活躍を続けている 斎藤 昂泰さん 神奈川工業高校2年生
無限の可能性醸す「カリスマ」
○…川崎市のスイミングクラブに通い始めたのは小学1年生の頃。その才能を早くから見出され、クラブが力を入れている「水球」の道を歩むのに、あまり時間は必要なかったのだとか。「水球という競技には、スポーツの要素がすべて詰まっているんですよ」と、その魅力を語る口調に、競技に懸ける並々ならぬ熱意を感じさせる。
○…「水球に必要な運動要素をすべて兼ね備えている」と評される現在のプレースタイルは幼少期から培ってきたもの。小学生時代から全国レベルの選手として名を馳せ、中学生の時には不動の大黒柱としてチームを22年ぶりの日本一に導くなど、その実績と名声は枚挙に暇がない。いつしか周囲を惹きつける「カリスマ」と呼ばれるようになったが、照れることなく、その称号に恥じない堂々としたプレーと、日々の研鑽を怠らない。
○…昨年選んだ高校の進学先は、これまで水球部がなかった神奈川工業。中学時代に全国を制したチームメイトの大半と揃って入学し、一つ年上の同門の先輩と共に、ほぼゼロの状態から水球部の立ち上げに尽力。2年生になった今シーズン、インターハイで準優勝を果たすなど、圧倒的な結果で高校水球界を席巻している。
○…現在、部内には高校入学後に水球部の存在を知り、入部したメンバーも多い。まずは楽しさを知ってもらうべく伝道師的な役割を担うなど、先輩としての新たな一面も。県大会までは経験の少ないメンバーが場数を踏む舞台とし、インターハイなど上位大会から経験者で戦うスタイルは自身の発案。初心者への門戸を開きつつ「インターハイ制覇」という目標達成に向け奮闘する姿には、「カリスマ」の矜持と無限の可能性を感じさせてくれた。
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