4月に栗田谷交番の跡地にカフェをオープンした 後藤 尚久さん 栗田谷在勤 54歳
視線はいつだって前に
○…「20代の頃からの長年の夢が実現した」と笑顔を見せる。交番を飲食店として活用した前例は見当たらず、「おそらく日本で唯一の交番カフェ。コーヒーを楽しむだけでなく、気軽に来店して会話や交流が深まる場にしたい」と新たな挑戦に胸を躍らせる。
○…幼少期から機械が好きで、ロボットを扱う企業へ就職。その後は「海外から日本を見つめてみたい」と資金をためて韓国へ留学し、帰国後は知人のアパレルショップで働くなど、興味を持てばすぐに行動に移してきた。コーヒーとの出会いは、名古屋で過ごした専門学生時代。「モーニングの文化で自然と飲む機会が増え、気づけば熱中していた」と振り返る。店のメニューはヘルシーなものも多く揃う。「実は私自身が以前は90キロ程あり、食生活を見直してね。地域に美味しさも健康も届けたい」
○…岐阜県出身。小学生時代は機械いじりに没頭し、人感センサーのライトなども自作したという。「本で勉強して、お小遣いも機材の購入に消えていって」と微笑む。大人になってからは、旅行が趣味に。妻と一緒にコーヒーショップや温泉を目的に全国を巡る。閉店間際に訪れた静岡のお店では、帰り際に車が故障するトラブルも。「後日、箱根のホテルで飲んだコーヒーが美味しくて尋ねると、そこのお店のものだった。不思議な縁があるものだね」と笑いながら回顧する。
○…「ジャンプの前には必ず沈みこむ。だからどんな困難も大きく飛躍するためのチャンスだと思っている」と常に前向きに挑戦してきた。「店の経営も未知数なことは多いけど試行錯誤しながら。イベントなども開催して、カフェから地域の輪を広げていきたい」と優しくも力強い目で未来を見据える。
|
|
|
|
|
|