西寺尾小学校の児童がこのほど、大神商店会と連携してオリジナルの商店街応援ソングを制作した。6月15日には、保護者や関係者の前で5年生が合唱を披露。同商店会の小野寺知恵会長は「世代を超えて地域がつながれる歌。今後も地元イベントなどで流し、親しまれる歌にしたい」と話した。
これは昨年度の4年2組の児童(現5年生)たちが総合の学習で取り組んだもの。数年前から総合学習で連携している小野寺会長とともに、商店街や地域の魅力を発信するオリジナルソングの制作に挑戦した。
曲中には、松見町・西寺尾八幡神社やせせらぎ緑道など、地域の魅力あふれるスポットが登場する。楽曲制作には、作編曲家の岩室晶子さんが参加。サビ部分は児童たちが考えたといい、「サビが引き立つような曲調にした」という。完成した曲のタイトルは『みらいへつなごうオオカミタウン』。多世代に親しまれ長く歌い継いでほしいとの思いが込められている。昨年度から継続して児童たちの活動を見守る笠本健太学年主任は、「今では全校児童が口ずさむ曲になっている。活動を通じて今まで以上に地域に愛着も湧いたのでは」と話す。
歌い継がれる曲に
6月15日には、全校児童と保護者、小野寺さん、岩室さんら関係者を招き、5年生が合唱を披露=写真。背景には、歌詞に登場する地域の写真のスライドショーを映しながら、息の合った歌声を体育館に響かせた。伴奏を担当し、楽曲制作の中心も担ってきたのは5年生の鈴木真結子さん。実はスライドの写真も、笠本教諭が口にしたアイデアを聞き、その日に鈴木さんが友人と一緒に街を歩いて撮影してきたもの。鈴木さんは「自分たちの曲だから、よりよい発表にしたいと思って撮影した。伴奏は感謝の気持ちを込めて弾いた。地域の人たちにもたくさん聞いてもらいたい」と笑顔で振り返った。
今回の取り組みは、神奈川県から商店街を応援する事業として補助も受けて、児童たちの声でのレコーディングが行われた。完成した音源は、今後の地域でのイベントなどで使用していく予定。小野寺会長は、「おじいちゃんおばあちゃんから孫世代、さらに未来の子どもたちまで、地域の魅力を伝える歌として、広く長く愛される曲にしていきたい」と期待を口にした。
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