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三ツ沢新球技場 横浜FC親会社、提案取下げ 法規制や事業採算性を熟慮

社会

公開:2023年6月29日

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建設から60年近く経った三ツ沢球技場
建設から60年近く経った三ツ沢球技場

 保土ケ谷区に拠点を構えるサッカーJ1・横浜FCがホームスタジアムとしている三ツ沢公園=三ツ沢西町=内の球技場(ニッパツ三ツ沢球技場)について、同クラブの親会社である(株)ONODERA GROUPは6月23日、横浜市に提案していた新たな球技場を建設し市に寄贈するという提案を取下げたと発表した。

建設から約60年

 1955年にラグビー場として建設された同球技場は、64年の東京五輪ではサッカー会場として使用された。現在は市民の利用に加え、横浜FCや横浜F・マリノス、YSCC横浜などJリーグのチームをはじめ、ラグビーリーグワンの横浜キヤノンイーグルスなど6つのスポーツチームが使用。年間を通じた稼働率は国内の球技場の中でも突出している。

 建設から60年近くが経過し老朽化が進むとともに、観客席に屋根がなく、雨の中での観戦を余儀なくされている状況であることに加え、バリアフリー化も不十分であることなど、Jリーグのスタジアム基準を満たしていないことから、市は球技場の改修やこれに伴う再整備に向けた検討を進めている。

 昨年10月、同社は三ツ沢公園内に横浜FCのホームスタジアムとなる新たな球技場を建設し、市に寄贈することを提案。提案では60年間使用料を無料とすることや新たな球技場の名前を「ONODERAスタジアム」とすることなどが条件とされていた。市は老朽化などを理由に球技場を公園内に建設する方針を示し、ONODERA GROUPの提案も含め再整備について検討するとしていた。

 同社によると「法規制や事業採算性などを熟慮した結果、想定計画の実現は困難であると判断し、提案を取り下げざるを得ないと決断した」と提案撤回の理由を説明している。

 横浜市は、昨年12月にまとめた「再整備基本構想案」に基づき、今後も検討を進めていくとしている。

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