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神奈川区版 公開:2023年9月14日 エリアトップへ

神奈川大ロケット部 打ち上げへ開発費用募る 感染対策グッズを再利用

教育

公開:2023年9月14日

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宇宙ロケット部の学生たち(同大提供)
宇宙ロケット部の学生たち(同大提供)

 神奈川大学の宇宙ロケット部(同大3年の鈴木悠介部長)と航空宇宙構造研究室(高野敦教授)は、2024年3月に予定しているアクリルパーテーションを活用したハイブリッドロケットの打ち上げに向け、9月29日まで開発費用を募るクラウドファンディング(以下、CF)を実施している。

パーテーションを

 ハイブリッドロケットは有害なガスが発生しないプラスチック樹脂や酸化剤を燃料に用い、比較的安価に製作ができるもの。今回はコロナ禍の緩和により、大量廃棄が問題となっている「アクリルパーテーション」を燃料の一部に活用し、打ち上げを計画している。パーテーションは、神奈川大学や三菱ケミカル(株)などの企業から回収する。鈴木部長は「アクリルパーテーションを活用することで、プラスチック廃棄物の排出抑制や再資源化につなげたい」と説明する。

 同大学では2014年から研究に乗り出し、学生を中心に部品の設計から機体の組み立てまでを行っている。21年に打ち上げたロケットは、高度10・1Kmに到達し、国内高度記録を更新した。また昨年には、利用済みのガンダムプラモデルのランナー(パーツ周囲の枠)を利用した燃料開発を行い、打ち上げ実験を行った。

目標300万円を第一に

 同大学では、数年以内には宇宙空間の下限である高度100Kmの到達を目指し、最終的には超小型衛星を宇宙に放出するための専用ロケットの開発を見据える。しかし、高度目標を更新するにあたり、費用も高額に。今回の打ち上げには、機体開発や打ち上げ作業(燃焼試験、打ち上げ試験)、射場までの輸送費など総計で約2000万円が必要。そのうち約1100万円は確保できているが、900万円が足りていないという。

 CFではまずエンジン開発を実現するため、300万円を目標にCFサイト「READY FOR」で資金を募っている(【URL】https://readyfor.jp/projects/KUrocket_2023)。最終目標は900万円となるが、学生らは「学生団体だけで開発を進めるには、資金などに限界があります。活動を知ってもらい、多くの企業や団体と連携しながら宇宙産業を盛り上げていきたいです。温かいご支援をお待ちしております」と呼びかける。

打ち上げを目指して©道浦直人
打ち上げを目指して©道浦直人
CFの詳細、申し込みページ
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