アイン三枚町保育園は9月30日、園児らがメタバース空間を体験するイベントを開催した。東京工業大学やソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)と連携することで実現。メタバース上に園内を実際に写真撮影した3Dスキャンデータでバーチャル保育園を作り4人の園児が同空間を体験した。
メタバースとは、インターネット上に作られた仮想空間を指し、自身の分身であるアバターを操作して、空間内の移動や他者と会話ができる。
今回の取り組みは、「ケア現場の当事者と専門家の共創を可能にする メタバースプラットフォームの実現」というテーマで共同研究を行う東京工業大学情報通信系エンジニアリングデザインコースの中谷桃子准教授とソニーCSLの大和田茂研究員と連携。保育活動でメタバースを組み合わせることでメタバース上でできる保育活動の可能性について探る。
宝探しを通して
今回は園児たちにメタバース空間を体験してもらおうと、園児4人が同空間で宝探しに挑戦。東工大の学生らのレクチャーのもと、園児たちは2グループに分かれて保育園の園内と同じバーチャル空間を映した専用のタブレットを用いて実施した。
保護者や保育士らが見守るなか園児たちは、メタバース上で、自身のアバターを操作しながら隣の部屋に隠してある赤と青の宝箱のありかを探索。懸命にアバターを動かしながら、宝箱を発見すると、それぞれに現実の世界でやってほしい「お題」が文字と音声で示された。子どもたちは、実際に隣の部屋を訪れ、示されたお題を遂行し、メタバース空間のアバターと答え合わせをすることで、宝探しを無事に終えた。
同保育園を運営する中央出版(株)の保育事業本部の岡田鉄平ゼネラルマネージャーは「園児たちが笑顔でメタバース空間を体験していたのが嬉しい。保育でのメタバースの活用を今後も模索していきたい」と話す。
〈神奈川県後期高齢者医療広域連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
<PR>
神奈川区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|