三ツ沢小学校(高木伸之校長)は11月24日、創立90周年式典を開催した。第一部では、タイムカプセルやバースデーケーキなど、児童が考案した企画を実施。第二部では保護者や住民を招いてバルーンリリースを行い、90年の節目を地域とともに祝福した。
三ツ沢小学校は1933年6月15日に三ツ沢尋常小学校として開校、昨年度までに1万4323人の「三ツ沢の子」を育んできた。同校の特徴は、自然を活かした取組み。1989年にホタルの放流や飼育を開始し、「ほたるの里」と呼ばれる施設での飼育は今も続く伝統だ。クジャクの飼育も行い、30年を過ごした先代ササジロウとの別れの後、2014年には二代目ピースが仲間に。名前には「みんなが笑顔でいられるように」との思いが込められている。
1500個が青空に
式典では児童が主役となり、10年後の自分に向けた手紙のタイムカプセル封入式を実施。バースデーケーキでは、大きなケーキに各クラスの学級目標を書いたロウソクを立てた。体育館を装飾した絵や横断幕、ステージの看板なども各学年でこの日のために手作り。ビデオメッセージでは、過去の校長や教員、「まちのせんせい」として関わってきた農家から祝福の言葉が贈られた。
第二部では、バルーンリリースを実施。全校児童と教職員で作った輪に、保護者や地域住民も加わり、1500個のバルーンを大空に放った。節目を祝うような鮮やかな青空をカラフルに彩り、大きな歓声と拍手に包まれた。
企画運営委員会の中川さんと澤田さん(ともに6年)は、「全校児童の協力で100点満点の式典になった」「90年支えてくれた地域の方への感謝の気持ちも伝わった」と笑顔で振り返った。
保護者らからなる実行委員会では1万羽の折り鶴アートを作成し、PTAからは記念品贈呈も。実行委員長の七海雷児さんは、「児童の皆がいたからこその90年。これからも楽しい学校生活を過ごしてほしい」と話した。高木校長も、「あいさつ・授業・笑顔の3つを大切に、これからも三ッ沢の子を育てていきたい」と未来への希望を口にした。
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