■おすすめの本は・・・
『日本に住んでる世界のひと』
著者:森須磨子
出版社:福音館
発行:2010年
■こんなお話です
東海道神奈川宿の名物として全国的に名前が知られた「亀の甲せんべい」については、神奈川図書館が2021年から関連資料の刊行を進めています。おかげ様で大きな反響をいただき、うれしいことに若い世代からの問い合わせもありました。今回は今年6月に刊行した児童向け(小学校高学年以上)の冊子『亀の甲せんべいのれきし 神奈川区れきし探けん』をご紹介します。
本書は昨年に刊行した一般向け冊子『亀の甲せんべいの歴史』をベースに若い世代向けに総ルビのやさしい文章で書き下ろしたものです。東海道や煎餅の歴史に始まり、亀の甲せんべい元祖・若菜屋の創業から2005年に亀の甲せんべいが姿を消すまでの歴史を紹介しています。一般向け冊子では太平洋戦争期までの歴史で終わっていたのに対し、本書は戦後の亀の甲せんべいの復活とその後の危機を乗り越えていった経緯にも詳しく触れているのが特徴です。戦後に登場した様々なタイプの亀の甲せんべいも図版入りで紹介しています。児童向けではありますが、神奈川の歴史の入門書として一般の方にも十分お読みいただける内容となっています。
神奈川の亀の甲せんべいは資料が少なく謎の多い煎餅と言われています。本書をきっかけとして多くの方に興味を持っていただければ幸いです。
本書は非売品ですが横浜市立図書館(一部の図書館を除く)の所蔵資料をご利用いただけるほか、PDF版を神奈川図書館ホームページでご覧いただけます。
■おすすめの理由は・・・
身近な食べ物から地元の歴史に関心を持っていただけたらという思いで作成した冊子です。本書を片手に旧東海道ルートを歩いてみるのもおすすめです。
《協力:神奈川図書館》
横浜市神奈川区立町20-1/【電話】045・434・4339
神奈川区版のローカルニュース最新6件
貧困・飢餓撲滅へ 日本の若者たちがチーム設立11月23日 |
|
|
|
|
|