横浜市は緊急地震速報などの緊急情報が出た際、自動的にテレビが起動するサービスを6月1日に開始する。それに合わせ、サービスを利用するための端末設置費用を補助する取組も行う。
このサービスは「よこはまテレビ・プッシュ」と呼ばれるもの。緊急地震速報などの緊急情報が発令されると、テレビが電源オフの状態であっても自動的に電源が入り、音声と映像で情報を発信してくれる。専用端末を設置し、テレビと接続するだけで利用可で、利用には家庭内のインターネット環境が必要。
市は2022年10月から23年1月にかけて、高齢者や聴覚障害者など29人を対象にサービスの実証実験を行い、全員から「とても有効」「ある程度有効」との評価を得ていた。
利用には初期費用として、端末代と設置・設定代を合わせた2万8600円が必要だが、同額を市が補助する。補助後の自己負担額は1カ月550円。補助対象は横浜市民で1千件まで。
災害時の情報収集ツールとしてスマートフォンが主流になる中、市によると、市民の約1割がスマホを持っていないと推測されるという。
5月30日の定例会見で山中竹春市長は、サービスについて「スマホを持っていない方々にも素早く情報を伝えられるかは課題で、全世代、特に高齢者の方々が多く持っているテレビを使ったプッシュ通知は、災害時の情報格差の是正につながるのでは」と期待を口にした。
利用に関する問い合わせはイッツ・コミュニケーションズ【フリーダイヤル】0120・109・199。
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