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音楽とスポーツの二刀流 神奈川区在住 李文佳さん

文化

公開:2024年6月20日

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ヴァイオリンとテニスラケットを持つ李さん
ヴァイオリンとテニスラケットを持つ李さん

 美しい旋律と爽快な打球音。しなやかな弦さばきと力強いスイング。神奈川区在住の李文佳さんは、ヴァイオリンとテニスで優れた才能を発揮し、文武両道の二刀流で活躍している。

プロヴァイオリン奏者

 本業は、プロの奏者として活動しているヴァイオリンだ。楽器との出合いは3歳。音大卒で自宅で音楽教室を主宰していた母親の影響もあり、「私も始めたい」と物心がついた頃には弦を握っていた。

 本格的に音楽の世界を志したきっかけは高校時代。神奈川総合高校に通っていた当時に師事した瀬戸瑶子さんは、日本初の女性コンサートマスターも務めた名伯楽。「先生のもとで学んで、ヴァイオリンの楽しさの真髄に気づくことができた」と振り返る。高校卒業後は東京音楽大学に進学し研鑽を積み重ねた。

 その後も、国内外の数々のコンクールで受賞を果たし、テレビの講座番組にも出演するなど幅広く活躍。地元横浜の市民広間演奏会にも所属し、今も出演を続けている。2009年の横浜開港150周年記念コンサートにも出演した。「一つ一つの公演が最後になるという覚悟で、緊張感をもってステージに上がっている」と李さん。「ヴァイオリンの魅力は、他の楽器に比べて多彩な音色が出せること。そんな楽器やクラシックの魅力を、自分の活動を通して多くの人に伝えたい」と話す。

テニスでも活躍

 そんな李さんのもう一つの顔が、テニスプレーヤー。こちらも両親の影響で始め、幼少期からずっとスクールに通っている。高校時代はテニス部で、「毎日ヴァイオリンとラケットのケースを背負って通学していた」と回顧する。現在は、GODAI横浜・白楽に通い、市民大会にもエントリー。コロナ禍もあり演奏活動が大きく制限されたときには、2年間で21大会で優勝を収めた。「昔は強打、強打のテニスだったが、最近は小技や相手との駆け引きを楽しむようになった」と言い、「ヴァイオリンも最初はハイテンポでパワフルな演奏だったが、年齢を重ねて繊細で小さな音も表現できるように。相通ずるところもあるのかな」と微笑む。

 テニス仲間からは、ヴァイオリンとラケットを同時に収納できる特製手作りバッグのプレゼントも。「振袖の中綿を使い手縫いで作ってくれて。可愛くて丈夫なのでお気に入り」と今も愛用する。また、両親も幼少期から一度も否定したり厳しく指導することなく活動を応援してくれた。「決めつけずにやりたいことをさせてくれた両親のおかげで今の自分がある。周囲の人たちへの感謝を忘れずこれからも活動していきたい」と二刀流に磨きをかける。

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