神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2024年6月20日 エリアトップへ

六角橋商店街 まちづくり会社設立 将来見据え「持続化」へ

経済

公開:2024年6月20日

  • X
  • LINE
  • hatena
代表社員を務める稲見さん(六角橋興和会副会長)
代表社員を務める稲見さん(六角橋興和会副会長)

 六角橋商店街の役員らが、商店街の将来的な課題解決を目的としたまちづくり会社「合同会社WASSHOI(わっしょい)六角橋」を設立した。組織の担い手不足や老朽化など、商店街単独では負担が難しい諸課題に取り組む受け皿として、地域内商売の持続化を見据える。

 まちづくり会社とは、商業活性化や街のマネジメントなどを目的に、地方公共団体や商業者などが共同出資で設立する会社のこと。近隣では鶴見区のレアールつくの商店街を拠点にマルシェなどを手掛ける「合同会社ふくわらい」などがある。

 今回、六角橋で立ち上がったまちづくり会社「WASSHOI六角橋」は、六角橋の各商店街の役員ら6人が発起人。「六角橋」にちなんで令和6年6月6日に設立された。代表社員をつとめる稲見明子さんは「具体的な活動はこれからだが、商店街活性化のための事務処理や、商店街が先送りしてきた諸課題に取り組み、商店街と地域をつなぐ未来志向のまちづくりを目指したい」と話す。

諸課題の受け皿として

 設立のきっかけとなった一つが、2011年に発生した商店街の火災だ。約20店舗が全半焼した大きな火災をうけて、商店街では翌年にまちづくり検討会を発足。地域のまちづくりルールや商店街のアーケード老朽化に伴う調査などを行ってきた。

 その中で、「建物やアーケードの老朽化による建て替え問題」「商店街組織の担い手不足」「商店街事務員の業務負担集中」などの課題が噴出。こうした課題は個々の商店主の立場ではなかなか解決に至りにくいことから、その受け皿組織として、まちづくり会社を設立することになった。

 稲見さんは「今年正月の能登半島地震で大きな被害を受けた輪島の商店街などの話を聞き、いざというときに動ける組織があるほうが良い実感し、構想が進んでいきました」と説明する。

 毎年4月〜10月に開かれる「ドッキリヤミ市場」や商店街プロレスなど、さまざまなイベントを行う六角橋商店街だが、その運営は商店主個人の負担によるところが大きい。「まちづくり会社による運営のサポートや、フィルムコミッションのような形で商店街利用のルールを決めて商店街に還元できる形を作ったり、アンテナショップのような場所もいずれは作れたら」と今後の展望を話す。

 既存の商店街組織との違いについては「会社組織にすることで、外部の人が商店街だけでなく町全体のことに関われる。前のめりで『何かやりたい』と考えている人も多い場所なので、その下地を生かしたい。まずはいろいろ始めてみて、誰もが参加しやすい形を見つけたい」とした。

神奈川区版のトップニュース最新6

会場規模拡大して開催

神奈川宿フェス

会場規模拡大して開催

地域の魅力と歴史発信

11月21日

電柱への防犯灯設置拡充

横浜市

電柱への防犯灯設置拡充

青葉区の強殺事件受け

11月21日

横浜創英、涙の準優勝

高校サッカー県選手権

横浜創英、涙の準優勝

決勝進出は創部初

11月14日

創立110周年を祝う

県立横浜翠嵐高校

創立110周年を祝う

記念式典を挙行

11月14日

今年は「おやつラリー」

今年は「おやつラリー」

区役所の商店街振興イベント

11月7日

DXで搬送時間を短縮へ

市消防局

DXで搬送時間を短縮へ

実証事業で早期整備めざす

11月7日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月7日0:00更新

  • 10月31日0:00更新

  • 8月8日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook