大和ハウスグループと大東建託グループは7月6日と7日、横浜市民防災センター=沢渡=で住まいの防災イベント「だい・ぼう・けん」を開催した。3月に両社が締結した協定に基づくイベントの第1弾。今後もイベントや防災訓練などを全国的に展開していく。
3月に連携協定
両社は昨年9月から災害時の連携を模索し、3月に「災害における連携及び支援協定」を締結した。大東建託(株)総務部の伊藤直樹部長は、「本業ではライバルだが、災害の時は手を取り合っていきたい」と話す。平時には、防災イベントの開催や災害時を想定した訓練を実施。災害発生時には、共同対策本部を設置し、被災地域における建物等の情報提供や被災者に対する空き室提供などを協力して実施する。これまではそれぞれで同様の取り組みは実施してきたが連携することで、災害時の情報収集や受け入れ体制の強化を図る。
今回は平時の連携の第1弾として、横浜市民防災センターで「だい・ぼう・けん」を開催した。両社の頭文字(だい)と防災(ぼう)、体験(けん)を掛け合わせたもの。地域の親子連れらが来場し、地震や火災のシミュレーターに加え、4月に大和ハウス工業株式会社が新設した「マンション防災考えるーム」などの同センター内の体験コーナーで防災を学んだ。「親子で楽しく防災に関心を持つきっかけにしてほしい」との思いで、キッチンカーや車両展示など子どもが楽しめる企画も多数。プロキャンパーの伊澤直人さんによる災害時に役立つブルーシートを使ったタープづくりや、防災アナウンサー奥村奈津美さんによるミニセミナーも行われた。センターステージでは横浜市消防音楽隊の生演奏会や、「うんこドリル」でおなじみのうんこ先生も登場し、学校で地震が起きた時の正しい対処法などを劇で楽しく伝えた。来場者の男性は、「能登半島地震もあったので改めて防災意識を高めようとして参加した」と振り返った。
大和ハウス工業株式会社集合住宅事業本部事業統括部管理部の松居良充部長は「有事の際に安全に過ごすことができる自宅環境を整えるのが、住まいの防災で大切になる。今後も両社で協力しながら、地域の防災力の向上に貢献していきたい」と話した。
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