■おすすめ本は・・・
『エリザベートと黄昏のハプスブルク帝国』
著者:小宮正安
出版社:創元社
出版年:2023年
■こんなお話です
本書は、社会が大きな変化を迎えた19世紀後半のオーストリア帝国皇后、エリザベートの人生とその人物像を、彼女を取り巻く社会情勢や文化を通じて描いています。16世紀以降ヨーロッパ最大の帝国として君臨したオーストリア帝国の皇后でありながら、貴族・王族という立場よりも「自分自身」を確立することを求め続けた美貌の皇后の生涯とは、彼女が求め続けた「私」の世界とは、どのようなものだったのでしょうか。
本書は、資本主義の発達によってそれまで絶対的なルールであった君主制が揺らぎ始めた時代において、皇后の立場よりも自分らしく生きることを求めたエリザベートの人生を彼女が生きた時代との関係から分かりやすくまとめています。
■おすすめの理由は・・・
映画や舞台の題材として度々取り上げられるエリザベート。貴族社会のしきたりに反して、自由を愛し自分自身の世界を追求した彼女の人生は波乱に満ちていました。美貌を武器に宮廷を生きた彼女は奔放な悪女とされることもあります。しかし、彼女を知ることは、現代を生きる私たちが自分らしい生き方について考えることに繋がると思います。不自由な世界で自分自身を貫いて生きた彼女の人生に心を寄せてみてはいかがでしょうか。
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