日本全国で連日続く猛暑。横浜市内で7月下旬からは猛暑日が続いている。熱中症による搬送も急増しており、神奈川区内でも7月の搬送数は過去5年で最多を記録(7月28日時点)。エアコンの使用や水分補給などで対策が求められる。
神奈川区内の2024年5月1日〜7月28日の熱中症搬送人数は37人。記録的な猛暑となった一昨年の50人、昨年の44人を下回る人数となっているが、7月に限ると26人(一昨年)と31人(昨年)に対して、37人と上回っている。横浜市内でも、同期間における搬送人数は760人。2015年以降では18年の918人に次いで最多となっている。また、15〜21年の平均搬送人数は398人。756人、719人と700人越えが続くここ3年間の猛暑が見て取れる。熱中症発症の危険度の指針となる「暑さ指数(WBGT値)」を見ると、同期間の横浜市内では、「危険(31度以上)」を記録したのが計16日。同指数の発表が始まった20年からは、0日・1日・7日・11日と推移しており、今夏の熱中症の発症リスクの高さを物語っている。
救急出場も過去最多
熱中症による救急搬送を含む救急出場件数も、横浜市内上半期(1月1日〜6月30日)で過去最多を記録した昨年を上回るペースで増加している。市内の出場件数は12万3273件で、前年比6274件の増加。搬送人員も10万206人で、前年から5771人の増加となった。
1日当たりの平均救急出場件数は677件で、前年から31件増加。2分8秒に1回、救急車が出場していることになり、前年の2分14秒に1回のペースを上回っている。
神奈川区内の出場件数は、7678件。前年からは382件の増加。16年〜23年の上半期出場件数の平均6309件を大きく上回っている。
室内でも要注意
急増する出場件数により、市内の救急現場は逼迫している。まずは、熱中症にならないための予防が重要。外出時は日傘の使用や水分の確保などの対策を講じることはもちろん、日中や暑さ指数の高い日は不急の外出を避けることも重要だ。
また、室内にいる際も油断は禁物。横浜市消防局の担当者によると、熱中症による搬送者のなかでも「室内で熱中症になる高齢者が多い」という。昼間の暑さはもちろん、寝苦しい暑さも続く夜間も含めた適切なエアコンの使用や、こまめな水分補給などの予防を呼びかける。
〈神奈川県後期高齢者医療広域連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
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