菅田の丘小学校4年3組では、地域の魅力発信と健康増進のためのウォーキングマップ作りに取り組んでいる。10月17日には、地域住民を招いて試作マップを手にウォークラリーを開催。今年度中に正式な地図の完成を目指し、近隣施設での配布などを予定する。
学校から砂田川までの約1キロのコース。同小では統合前の池上小時代から砂田川水辺愛護会と連携して、川の魅力を伝える看板の製作などに取り組んでおり、今年度も2年生が花壇づくりも行っている。そんな砂田川や学校近隣の魅力を発信し、「歩くことで地域の方々の健康づくりにも役立ちたい」とウォークラリーができるマップ作りが始まった。
授業での調べ学習や砂田川での活動を通して、児童が自ら歩いて見つけたスポットを各班ごとに紹介。稲荷山貝塚遺跡やキャベツ畑、地蔵像や彼岸花などが、手描きのイラストなどと一緒に掲載されている。
10月17日には、同会や菅田の丘見守り隊のメンバー10人を招いてウォークラリーを開催。メンバーからは「こんなところにお地蔵さんがあるのは知らなった」「マップも可愛くて見やすい」との声が上がった。また道中では、貝塚の歴史や植物の名前などを子どもたちが学ぶ場面も。児童は「シラサギやアオサギがいるのを知った」「川に咲いている花や畑にある野菜の種類を学んだ」「橋の名前や貝塚の意味が分かった」と理解をさらに深めた様子だった。
最後は、ラリーのゴール地点の砂田川で記念撮影。児童たちの到着を待っていたかのようにシラサギも飛来した。「子どもたちが地域に興味を持ってくれていることが嬉しい。これを機にもっと動植物や歴史を調べてほしい」と同会の田中揚子会長。「適度な起伏もあって歩くのにもちょうどいい。マップの最終完成が楽しみ」と笑顔で振り返った。
今後も実際に歩いたり調べ学習を重ねて、マップの完成を目指す。ウォークラリー用のスタンプづくりも図工の授業で実施。最終的に完成したマップは、近隣施設等への配架などを通じて地域に届けていく予定だ。
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