今年度創立110周年・定時制設置60周年を迎えた県立横浜翠嵐高校=三ツ沢南町=の記念式典が11月8日、横浜みなとみらいホールで開かれた。
式典は学校と同窓会にあたる翠嵐会、全日制と定時制のPTAにあたる翠和会・振興会の4者による実行委員会の主催。
実行委員長としてあいさつした翠嵐会の江成正彦会長は「翠嵐で学んだ者は、誰しもが自分の基礎・人間力を養ったのが、翠嵐で過ごした日々だったと振り返ります」とし、「生徒の皆様もこれから個性を生かして、それぞれの分野で活躍することになると思います」と在校生の飛躍に期待を寄せた。
また、加藤俊志校長は「当たり前のことを当たり前にする、1日1日を大切にする精神が110年、本校に在籍した生徒の心の中に脈々と続いている。それが現在の本校の発展につながっているのだと思う」と、瀧澤又市初代校長が掲げた「大平凡主義」の精神を語った。
生徒代表による言葉は、全日制・定時制の生徒会長が揃って登壇。全日制の奥山怜治会長(2年)は大きな挑戦ができる校風や仲間の大切さについて触れ「これからも翠嵐生の一員として、仲間とともに挑戦をし続け、未来への道を切り開いていくことを誓います」と決意を述べた。
第2部では全日制・定時制それぞれの生徒による活動発表も行われた。ネズミの脳に関する探究学習を発表する生徒や、ネパール出身の定時制生徒によるダンスなど翠嵐らしさがあふれるプログラムに、客席の在校生からも拍手が起きていた。
県内屈指の進学校
同校は1914年、県立第二横浜中学校として開校。戦後、1950年に男子校から男女共学となり、現在の校名に。瀧澤初代校長の「大平凡主義」をバックボーンに、開校以来自由で個性を尊重した教育を行う。2007年には県立高等学校の進学重点校、2013年からはアドバンス校に指定され、県内屈指の進学校として知られる。1964年に設置された定時制は外国につながる生徒が多く通い、国際理解教育の推進を特色の一つに掲げている。
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