神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2025年1月30日 エリアトップへ

市水道の自動検針 全戸導入に向け技術検証 市民生活の利便性向上も

社会

公開:2025年1月30日

  • X
  • LINE
  • hatena
共同検針用の水道スマートメーター(防水型)
共同検針用の水道スマートメーター(防水型)

 横浜市はこのほど、自動で使用水量を把握できる水道スマートメーターの技術検証を今年10月から実施する計画を打ち出した。独居高齢者の見守りや減災対策にもつながる事業で、2028年度からの順次導入を目指す。

 スマートメーターは無線端末を用いて、自動的に使用水量データを取得するもの。現在は、検針員約400人が平均して1カ月あたり約2500戸のメーターを目視で調べている。

 市水道局によると、導入後は利用者(市民)が1時間ごとの使用量を確認できるようになる。漏水やトイレの故障などの早期発見、水の不使用などの異変をいち早く察知することにより、独居高齢者の見守りにもつながる。加えて、将来予想される検針員不足への対応、震災時の断水エリアの早期特定や円滑な復旧作業が可能になるなどメリットが多いという。

 スマートメーターの技術検証は、19年度に始まった緑区(約460戸)に続いて2回目。緑区では携帯の通信回線を利用しているのに対して、10月からの検証は東京電力パワーグリッド(株)との連携によって、既に整備されている電力通信ネットワークを活用。3区(保土ケ谷・西・中)の約1000戸で自動検針を行い、さまざまな環境下における通信の安定性を調べるほか、通信コスト低減を模索する。

コスト低減が課題

 導入への課題が高コストだ。現行タイプは、設置や使用期間中(8年)の検針委託費を含めて1戸あたり約1万1000円。スマートメーターは現段階で、専用機器や通信コストによって現行の3倍ほどかかるという。

 市は19年度に導入に向けた連携協定を東京都と大阪市と結んでおり、仕様の共通化などを推進することで、コストを低減したい考え。市職員は「3都市で連携しながら、最短での全戸導入を目指したい」と話す。

 全国ではスマートメーターを住民の見守りに活用している事例もある。高知県仁淀川町では高齢化が進む地区で、水道利用の異常を検知した際に登録アドレスに通知する実証を行っている。

 市職員は見守りの仕組みについて、「個人情報の取り扱いなど課題もあるが、将来的に検討できれば」と説明する。

神奈川区版のトップニュース最新6

全市立小で教科分担制

横浜市

全市立小で教科分担制

児童と教員の交流機会増

2月20日

羽沢の魅力を発信

横浜国大篠沢さん

羽沢の魅力を発信

地域情報誌を制作

2月20日

公式キャラが誕生

神奈川区商店街

公式キャラが誕生

ネコの「かごにゃん」

2月13日

救急車の適正利用を啓発

横浜市消防局

救急車の適正利用を啓発

羽沢小児童が学ぶ

2月13日

防災、子育て支援に重点

横浜市予算案

防災、子育て支援に重点

2年連続プラス編成

2月6日

翠嵐高が全国大会へ

科学の甲子園

翠嵐高が全国大会へ

知識と技術を競う

2月6日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月23日0:00更新

    0

  • 1月9日0:00更新

    0

  • 1月1日0:00更新

    0

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2025年2月21日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook