菅田、神之木の地区センターでドラム講座講師を務める 遠藤 徳光(のりみつ)さん 保土ケ谷区在住 48歳
ドラムは縁の下の力持ち
○…「ステージ上で演奏する気持ちよさとか、人と合わせる楽しさとかを感じてもらえたんじゃないかなと思います」。2つの地区センターで受け持つ、小学生からシニアまで30人近い生徒がプロ奏者の伴奏に合わせ初めて神奈川公会堂で行った発表会。教え子に寄り添い、ドラムセットの傍でサポートした。「リハーサルで緊張して泣いていた小4の女の子が勇気を出して演奏したり…。それぞれのドラマがあって、レッスンする立場の僕が感動しました」と目を細める。
○…西区出身。洋楽好きの長兄と邦楽好きの次兄の影響で、様々なジャンルの音楽を聴き育った。ドラムを本格的に始めたのはバンドブームだった高校1年。周りがギターやボーカルをしたがる中、部屋に転がっていた兄のドラムスティックを見て「これはおいしいな」と打ち込んだ。専門学校在学中、20歳でサポートミュージシャンとしてプロに。森高千里さんのバックバンドとして音楽番組に出演したほか、葉加瀬太郎さんとも親交を深めた。
○…30歳を機に、米国ロサンゼルスへ音楽留学。レベルの高さと文化の違いに「この街ではまだ仕事ができるレベルじゃない」と心が折れそうになった。それでも踏みとどまったのは、快く送り出してくれた人たちの思い。「『中途半端に帰ることはできない』と支えになった」と、ビザが切れる3年間研鑽を積んだ。帰国後、練習拠点としていた菅田地区センターの副館長から講座開設を頼まれ現在に至る。
○…プロ奏者としてはポップス、ジャズ、演歌…と多彩なジャンルのサポートを手がける。「子どもの時から野球は捕手、サッカーはキーパー。縁の下の力持ちっていうのが、僕の性格に合っているのかな」
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