全国各地で注目を集めている「子ども食堂」。地域活性化のために集まった大口駅周辺の経営者グループ「大口夢(おおぐちゆめ)」がこれにヒントを得て、12月7日から4店舗で「地域食堂」を始めた。子どもとシニアを対象に、特別料金で限定メニューを提供する取り組み。大口七島地区民生委員児童委員協議会と連携しながら活動を本格化していく方針だ。
「地域食堂」を開始したのは大口駅周辺の4店。それぞれ開催日は異なるが、小学生以下324円、シニア・同伴・その他540円で各店舗の提供する限定メニューが食べられる。12月7日に地域食堂を実施したSPICE9では、通常824円のスープカレーを提供。米澤いづみ代表は「本当に必要としている人に来店してもらいたい」と語る。
同グループは10月1日、大口駅周辺の飲食店の若手経営者らを中心に発足した。相談役としてグループを支える高橋隆一さんが発起人。娘がオーナーを務める飲食店の客から「あまり大口駅周辺の店を知らない」と聞き、焼肉大苑の西村末子さんに相談したことがきっかけ。公益活動を通じて地域に還元することを目的に、「大口駅周辺を活性化させよう」という趣旨に賛同する9店舗が加盟している。
若い人の意見を取り入れようと、役員は50歳以下と定めた。中立な立場から美容室オーナーの吉川光洋さん=人物風土記で紹介=が会長に就き、飲食店の強みをいかした事業として「地域食堂」を企画した。
民児協と連携
区社会福祉協議会を通じて民児協と連携することになった。地域側は、高齢者や未就学児のいる世帯を中心にチラシを配布。自治会町内会の回覧で「地域食堂」の周知を行っている。
吉川会長は「今後も各種イベントを開催し、地域活性化を担っていきたい」と抱負を語る。
詳細はSPICE9【電話】045・947・3105。
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