神奈川区内で活躍する経営者を紹介する「社長列伝」コーナー。8人目は、株式会社協進印刷の江森克治社長(50)です。
――会社の沿革について教えてください。
「兄弟で印刷業を営んでいた祖父が、1959(昭和34)年に独立して創業しました。全国高等学校野球選手権大会 神奈川大会の大会誌は、販売が始まった2号から請け負っています」
――ビジネス概要を教えてください。
「現在は単なる印刷だけにとどまらず、企業・団体の広報支援や、社会NPO・教育機関・行政・企業など、これまで独立していた主体をつなげることで社会課題を解決に導く『ソーシャル・マーケティング』にも力を入れている会社です」
――御社におけるCSR(企業の社会的責任)の位置づけはいかがですか。
「CSRは本業につながると考えており、市内の幼稚園に『ぼうさいえほん』を配布するなど、デザイン・印刷のプロとして積極的に取り組んでいます。20年以上前から続けている中学生の職業体験では、生徒に印刷までの流れを見せたあと、働く社員をインタビューさせて新聞にまとめています」
――江森さんは「横浜スタンダード推進協議会」の理事長ですね。
「私が横浜青年会議所の副理事長として、2005年に『しあわせの選択』をテーマに活動したのがきっかけでした。大企業による不祥事が相次いで報道された時代です。大企業のグローバルスタンダードに対して地元密着企業の『横浜スタンダード』を作ろうと協会を発足しました。従来型の利益・効率最優先から脱却し、本業を通した社会貢献をしていくための企業指標です」
――これまでに何社が認定されていますか。
「我々の政策提言が横浜市経済観光局(当時)によって事業化され、2007年に『横浜型地域貢献企業認定制度』がスタートしました。制度の設計段階からボランティアでお手伝いを続けており、これまで459社が認定されています」
■株式会社協進印刷/大口仲町108/【電話】045・431・6611/印刷関連サービス業/【URL】http://www.kyoshin-print.co.jp/
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