小学生から募った区の魅力を伝える新聞を表彰する「かめ太郎まち自慢新聞コンテスト」で、今春幸ケ谷小学校を卒業した増山舞さん(12)の作品「世界をおどろかせた横浜眞葛(まくず)焼」が最優秀賞に選ばれた。
明治期の陶芸家・宮川香山による横浜生まれの焼き物「眞葛焼」を紹介したもので、海外でも高い評価を受けた歴史などを入念に調べ上げた力作。小学校の授業で、栄町の宮川香山眞葛ミュージアムを見学した経験から、作品の美しさや香山の功績を知ってもらおうと新聞のテーマに選んだという。
増山さんは、館長の話や関連資料を参考に1週間ほどで新聞を作成。趣の異なる2種類の作品を見比べられるよう写真を載せたほか、海を渡った眞葛焼が各国の博覧会などで受賞し、多くの美術家を魅了したことなどを解説した。出来栄えに満足しなかった香山がその場で焼き物を割り捨て、破片が砂利のように散乱したという逸話なども掲載している。
増山さんは「書きたいことがたくさんあって、紙面に収めるのが大変でした」と振り返り、「ミュージアムの近くに住んでいるのに、これほど素晴らしいものに気づかずにいました。圧倒されるほどすごいので、ぜひ行ってみてほしい」と話す。新聞作りをきっかけに「神奈川区の歴史をもっと知りたいと思うようになった」とも。将来は人の役に立つ研究に携わりたいという。
コンテストは、小学生が区内の魅力に触れ、手作りの新聞にまとめることで地域愛を高めてもらおうと2018年度から実施している。今年度は271人の児童から189点の応募があった。
受賞作品は、神奈川区役所ホームページ内の「区の紹介」から見ることができる。
神奈川区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|