平川町の寺院「なごみ庵」の浦上哲也住職が、九州や中部地方に甚大な被害をもたらした「7月豪雨災害」を支援しようと、全国有志の寺が集う社会福祉活動団体「特定NPO法人おてらおやつクラブ」を通じて義援金を送った。
同NPOは、経済的に困窮する家庭の子どもたちに寺の供え物を「お下がり」として提供している。2013年に大阪で起きた母子餓死事件の際、「最後におなかいっぱい食べさせられなくてごめんね」というメモが残されていたことを知った安養寺(奈良)の松島靖朗住職が翌年から始めた。現在は全国の1476寺院・471団体が賛同し、区内のなごみ庵と光明寺ほか県内5カ寺が登録している。
浦上住職は16年から活動に協力しており、区社会福祉協議会を通じて区内の無料学習支援教室や外国にルーツを持つ子どもたちの居場所で供え物の菓子などを月1回配布している。
今回の義援金には、寺に設置した募金箱に集まった寄付金やお盆のお布施を活用したという。浦上住職は「日本の子どもの7人に1人が貧困状態にあるといわれます。最近の貧しさは身なりでは判断ができない。こうした境遇にある家庭が孤立しないよう、お寺が地域の支援拠点となり、いざという時に頼ってもらえる存在になれたら」と話している。
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