JR東日本は横浜線の大口駅にホームドアを設置し、16日から供用を開始した。従来のホームドアと比べて軽量で工期が短い「スマートホームドア」と呼ばれる形式で、今年度中に横浜線の橋本と菊名駅、4月に導入済みの長津田駅を含む3駅にも設置。新横浜駅には通常タイプの形式を導入し、横浜線5駅でホームドアを整備する予定。
JR東日本は4月に発表した今年度のホームドア設置計画の中で、横浜線5駅を含む東京圏在来線21駅への設置を進め、2032年度までに主要路線全駅となる243駅への導入を進める整備方針を示していた。
21駅の中で、長津田や橋本、大口、菊名を含む11駅には従来型よりも軽量で設置の工期が40%短縮できる独自の「スマートホームドア」を採用する。扉部分がフレームで構成されるため軽量で、風が抜けやすい構造により風圧の影響が軽減され、ホームの補強も簡素化できるという。
JRによると、ホームの形状などに応じて形式を使い分けるとし、今年度にホームドアの設置を予定する横浜線の新横浜駅、根岸線の山手駅などは従来型を導入する。
早期導入へ市と連携
横浜市では、1日あたりの乗降者数が10万人以上の市内21駅と、視覚障害者利用施設の最寄りとなる7駅を対象に鉄道事業者に対してホームドアの設置費用を補助する整備事業を進めている。
JR東日本は昨年度に鶴見、新子安、東神奈川、横浜など6駅で設置を完了。相鉄線の羽沢横浜国大と横浜、二俣川、東急電鉄と市交通局の全駅などでも整備を終えている。京急電鉄は今年度、京急東神奈川など2駅に設置する予定。
JRの担当者は「ホームドア設置により、お客さまの列車との接触事故や線路への転落事故の防止に効果が得られると考えている。引き続き安全を最優先と考え、国や自治体と連携して安全な駅づくりを目指したい」と話している。
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