反町駅前ふれあいサロンなど区内各所で、外国文化・外国語に関する講座や外国人向けの相談会、外国にルーツを持つ子どもの学習支援などを行う「神奈川区に多文化共生をすすめる会」。同会はこのほど、異文化理解の促進や在住外国人の生活支援、地域での日本語教育の推進などに向けて取り組む市民団体やNPO法人を対象とした横浜市多文化共生市民活動支援の補助金に採択された。
今年度は4団体が申請し、3団体が採択。補助金の交付決定総額は約107万円。
同会は、地域で日本語学校や子どもの学習支援を行う約40人のボランティアに対し、研修やワークショップを通したスキルアップなどを目的とする事業で申請。37万円の交付を受けることとなった。
市内4番目の外国人人口
区内の外国籍人口は今年10月末時点で7638人で、中区、鶴見区、南区に次いで4番目に多い。その中でも中国・韓国籍が1千人以上と上位を占めるが、ネパールやベトナム、フィリピンなどアジア圏の国が続いている。
そこで同会は2014年に発足し、区内に国際交流ラウンジを設立すること目指して活動している。昨年は、コロナ禍でも外国籍の人に情報が行き届くようにと、リーフレット「神奈川区くらしの情報」を作成。生活支援ポータルサイトをはじめ、生活相談や通訳支援などを行う県や市の拠点、外国語でも対応している医療機関などを紹介している。リーフレットは、区役所や反町駅前ふれあいサロン、区社会福祉協議会などで配布中。
同会の岩間良一代表は「今回の補助金採択はありがたい。これからも国際交流ラウンジ設立という目標に向け、日々の活動を継続しながら、課題である若い担い手不足解消に取り組んでいきたい」と話した。
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