■おすすめの本は・・・
『宇宙戦争』
著者:H.G.ウエルズ 翻訳:斎藤伯好
出版社:早川書房 発行:2005年
■こんなお話です
舞台は19世紀末のイギリス。流れ星が見えた日、のどかな村に円筒形の物体が落下します。隕石かと見物人が見守る最中、円筒の中からは巨大な火星人が現れ、まもなく攻撃が始まります。
しかし、当時のイギリスにおいて、戦うすべは騎兵や機関銃、大砲や軍艦などの武器のみです。火星人の圧倒的な科学力を前に、人々は徐々に追い詰められます。家族との再会を目指す人、諦観のあまり正気を失う人、必死に逃げ惑う人――。予期せぬ危機に直面した人たちの描写は、現代の私たちから見てもリアルな迫力があります。
120年以上前に書かれたとは思えない発想力と、予想外の結末に考えさせられる、色褪せない名作です。
■おすすめの理由は・・・
宇宙人と対峙する作品は数多くありますが、この作品ではどのように戦うかではなく、絶望的な状況をどのように受け入れて行動するかを描いているところが魅力的です。時代性が色濃く反映され、「SFといえば近未来」という自分の固定観念を打ち破ってくれた一冊です。
《協力:神奈川図書館》
横浜市神奈川区立町20-1/【電話】045・434・4339
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