子安台にある地域の交流拠点「子安の丘みなの家」(田中裕治代表)=子安台1丁目17の7=がこのほど、開設から1周年を迎え、5月28日に感謝祭を開いた。当日は無料で牛丼を提供。地域の子どもたちや親など30食以上の注文が入り、盛況だった。
「子安の丘みんなの家」は、空き家だった築50年以上の2階建て木造家屋をリノベーションして2022年5月1日に開設。泉町で不動産会社を経営する田中代表が所有する物件で、空き家を改築する費用などは、まちづくりに対する優秀なアイデアに横浜市が助成金を交付する「ヨコハマ市民まち普請事業」に採択され、500万円の助成金を使用した。
週1回の家族食堂
同拠点では、運営メンバーで料理研究家の阿部博美さんを中心に毎週金曜日に家族食堂を実施。小学生以下は無料で、親など一般には500円で提供。田中代表によると「最初は誰か食べに来てくれるかなと不安もあった」と話すが、今では来場者がゼロになることはなく、この1年間で大人356人、子ども326人が来場した。今後の課題は、家族食堂を運営するボランティアを増やすことだという。
家族食堂のほかにも、料理教室や子育てについて語り合う「かたり場」、学習支援などで定期的にスペースを利用している。さらに、和菓子教室やキャンドルづくり、マルシェ、フリーマーケットなど様々なワークショップやイベントを実施している。和菓子教室などはすぐ定員が埋まる人気イベントだ。
感謝祭の当日は、日頃の感謝の気持ちを込め、牛丼を無料で提供。親子を中心に30食以上の注文が入った。田中代表は「笑顔でたくさん食べていただき嬉しかった」と振り返る。今後の運営については「多世代交流拠点としているが、高齢者の方の利用が少ないことが課題です。坂がきついなどの立地条件もありますが、高齢者の方もご利用いただける交流の場を目指していきたいです。そして、みんなの家に行けば、誰かが話を聞いてくれるような拠点にしていきたいです」と展望を話した。
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