神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2023年7月20日 エリアトップへ

横浜市 一般就労へ向け職業体験 障害者支援へ初企画

社会

公開:2023年7月20日

  • X
  • LINE
  • hatena
横浜市大での清掃体験
横浜市大での清掃体験

 企業などでの障害者の一般就労を促進しようと、横浜市は7月から職業体験・見学会を初めて行っている。対象は障害福祉サービス事業所等(障害福祉事業所)の利用者。業務体験や現場見学により、当事者が企業で働くイメージ作りをするきっかけとなることを目指す。

 障害者雇用については、法律により民間企業の雇用率が2・3%に定められている。神奈川県内の民間企業の実雇用率は2022年6月1日時点で2・20%。年々増加傾向だが、法定雇用率には届いていない状況だ。

 横浜市では障害の有無に関わらず希望に合わせた働き方を選択できる社会を目指し、就労ニーズに合わせた施策を展開。障害福祉事業所で働く福祉的就労の充実と合わせ、障害者就労支援センターを中心に民間企業での一般就労の促進も図っている。過去には障害福祉事業所の職員向けに、障害者雇用を行う企業での業務体験を実施。一般就労を目指す利用者の指導へ生かしてもらっていたが、利用者自身が体験できないことで働くイメージを持ちづらく、実際の雇用まではなかなかつながっていなかった。

市内10社が受け入れ

 そこで、市は障害福祉事業所の利用者向けの見学・体験会を今年度初めて企画した。市内の就労継続支援A・B型の事業所を対象に参加を募ると、34事業所が応募。調整の末、23事業所から約70人の利用者と職員が参加し、市内10社で7月6日から8月9日にかけて実施されている。

 7月12日には横浜市立大学=金沢区=で行われ、市内の2事業所から利用者と職員計4人が参加した。利用者らは構内の清掃や事務作業など、障害者雇用での業務を見学し、一部を体験。利用者の一人は「普段と清掃のやり方が違ったけど、楽しくできた」、職員は「企業で働く実際の状況や、そのために必要なことなどが分かった。こういった機会はありがたい」と話す。

 想定以上の応募があったことから、市では次年度以降も継続していく方針。市健康福祉局の担当者は「就労は社会参加や自立にもつながる。障害の有無に関わらず、誰もが活躍できるフィールドが広がれば」と話した。

神奈川区版のトップニュース最新6

会場規模拡大して開催

神奈川宿フェス

会場規模拡大して開催

地域の魅力と歴史発信

11月21日

電柱への防犯灯設置拡充

横浜市

電柱への防犯灯設置拡充

青葉区の強殺事件受け

11月21日

横浜創英、涙の準優勝

高校サッカー県選手権

横浜創英、涙の準優勝

決勝進出は創部初

11月14日

創立110周年を祝う

県立横浜翠嵐高校

創立110周年を祝う

記念式典を挙行

11月14日

今年は「おやつラリー」

今年は「おやつラリー」

区役所の商店街振興イベント

11月7日

DXで搬送時間を短縮へ

市消防局

DXで搬送時間を短縮へ

実証事業で早期整備めざす

11月7日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月7日0:00更新

  • 10月31日0:00更新

  • 8月8日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook