神奈川大学陸上競技部駅伝チームの監督に就任した 中野 剛さん 六角橋在住 50歳
粘り強く最後まで
○…年明けに、自身も部員として過ごしたチームの監督に就任。恩師で35年指揮した大後栄治前監督から襷を受け取った。「重責を強く感じているが、学生とともに夢を追いかけるチャンスをもらえたことに感謝したい」と当時を振り返る。粘り強くしぶといチーム作りを掲げ、「主力の4年生が抜けたが、後輩たちにはこの一年で大きく成長してほしい」と期待を口にする。
○…和歌山県出身。中学3年で所属する野球チームが解散になると、「校内のマラソン大会はずっと1位だったから」と声をかけられ陸上部に入部。高校でも中距離をメインに取り組み、3年時には全国高校駅伝でも走った。大学1年で付添人として間近で見た箱根駅伝に感動し、「自分もいつかあの舞台に」と練習を重ねて3年連続でメンバー入り。最終年は”花の2区”を駆け抜けた。学生時代の活躍が目に留まり、卒業後も実業団で選手、指導者としてキャリアを重ねた。「スピードが武器で、最後の競り合いには自信があった。当時は、ラスト1周で負けたら引退すると豪語していたよ」と笑いながら回顧する。
○…スポーツが大好きだったという幼少期。巨人の大ファンで、好きな選手のグッズを集めていた。大学時代に知り合った同郷の妻とは23歳で結婚。「食事やマッサージなど、ランナーとしての生活は妻の存在あってこそ」と感謝する。3人の子宝にも恵まれ、家族旅行で日本各地を楽しんだ。「お気に入りは沖縄。音楽が好きで、一人で行くこともある」
○…主力の4年生が抜けた新チームは、元気の良さが売り。「勝ち負けやタイム以上に、一生懸命取り組んで、学生たちが人として成長できる場所にしていきたい」と力強く語る。
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