株式会社A.G.A.=鶴屋町=はこのほど、株式会社マイファーム=京都府=と事業連携し、農業をコンセプトにしたテーマパーク「マイリトルファーム」を横浜市にオープンする。開業予定は2024年秋頃を予定。子どもたちが楽しく遊びながら、農作物や自然に興味を持つ新たな拠点として期待される。
株式会社A.G.A.は、キッザニアの創業メンバーでもある井上義設代表取締役CEOと相嘉優公子COOらが、社会の中で多様な人たちとのつながりを創り、新たなコミュニティや価値を生み出そうと2021年に設立。地域の事業者や学校と協働して名物や特産物をつくる「ポリトーププロジェクト」などを展開してきた。
しかし、これまでの企画は事業者や学校が運営の主体。同社はあくまでそのサポート役という位置づけで、「自社でつながりをつくれる拠点を作りたい」と今回の事業を考案した。テーマは、「農場体験」。当たり前のように毎日口にする野菜や果物だが、実際に農作物が育つ過程や農家の仕事と接する機会は、特に都市部では多くない。そこで、子どもたちに気軽に農業や自然に興味を持ってもらうために、遊びを通して体験できるテーマパークづくりを構想。以前から交流があり、体験農園や農業スクールを展開しているマイファームと事業連携して、プロジェクトが始動した。
遊びで農場体験
施設の名称は、愛着を持ってもらおうと、”私の可愛い農園”を意味する「マイリトルファーム」に決定。1月に設立したマイファームとの合弁会社「株式会社My Little Farm」が運営を担い、代表には相嘉さんが就任する。テーマパークは、気軽に来場できるようにと、大型商業施設の一角を利用。1号店として横浜市内に2024年秋に開業予定で、現在は複数の候補地の中から検討している。
コンセプトは、「巨大な野菜や果物、虫や動物が暮らすふしぎな農場の中を冒険しながら楽しく学べる空間」と相嘉さんは話す。例えば、肥料で育てた土は水の通りがよくなる特性を、ボールプールで再現。肥料に見立てた様々なボールをたくさん混ぜることで、フワフワになるプールを楽しむことができる。他にも、葉っぱをモチーフにしたトランポリンや野菜の滑り台などを設ける予定。また、地域の農家や生産者と連携するなどして、実物の野菜や果物等と接する機会も用意する方針だ。相嘉さんは、「農業に触れる入り口に。ここでの体験をきっかけに、実際の農園に足を運んだり家庭菜園に挑戦したりしてもらいたい」と話す。
開業への準備を進めながら、パートナー企業も随時募集し、将来的なテーマパークの規模拡大や全国展開も視野に入れる。「多くの方に利用してもらい、地域に愛される拠点にしていきたい」と相嘉さんは期待を口にする。
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