国際交流ラウンジ「神奈川区多文化共生ラウンジ」が3月5日(火)に開所する。市内では13カ所目の設置。神奈川区の外国人人口は市内4番目に多く、長年ラウンジ開所を求める声が上がっていた。外国人へのサポートや、地域での国際交流の拠点として期待される。
国際交流ラウンジは市内在住の外国人のため、生活情報の提供や相談業務を多言語で行う場所。日本語教室の開催や日本人との交流活動等にも取り組み、言語や文化の異なる人々がお互いを理解し合うための拠点としての役割を果たしている。
区内の外国籍人口は、2024年1月末で、市内で4番目となる8664人。昨年同時期からは約900人増で、5年前からは約1500人、10年前からは約4000人の増加となっている。こうした背景もあり、区内ではラウンジ開所を求める声が上がり、21年に有識者による検討会やアンケートを実施。23年2月に予算計上され開設への準備が進められてきた。
ラウンジの所在地は、グレース竹和弐番館202号=西神奈川1の9の3。月・木・土・日・祝は午前9時半〜午後5時半、火・金は午前9時半〜午後8時で利用可能(水曜日は休み)。情報コーナー・相談コーナー・多目的コーナーが設けられ、キッズスペースも併設。外国人の日常生活の困りごとの相談や日本語教室の紹介、地域で活動するボランティア団体や各種イベント情報も揃う。ラウンジでも、日本の伝統文化を知ってもらう企画や外国人の人々に自国文化を紹介してもらうイベントも開催予定となっている。
多文化共生の会が運営
管理運営を委託されるのは、NPO法人神奈川区多文化共生の会。同会は、区内各所で外国文化・外国語に関する講座や外国人向けの相談会、外国にルーツを持つ子どもへの学習支援などを行ってきた。同会の会長でラウンジの施設長を務める岩間良一さんは、「外国につながる人々と地域の人が楽しく交流できる場とすることを念頭に運営していきます。誰にでも親しまれるラウンジをつくっていきたいです」と思いを語る。
ラウンジの開所にあたり、2つのオープニングイベントを開催する。3月9日(土)には、「バルーンアート」イベントを実施。地域の様々な施設やイベントでバルーンアートを披露するタートルぐらんぱ〜ずが会場を盛り上げる。午前10時半〜正午。3月10日(日)には、アジアやヨーロッパで活躍する音楽家・加々美淳さんによる「サンバギター演奏」が行われる。午後3時半〜5時半。いずれも参加無料。(問)同ラウンジ【電話】045・548・8401。
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