大学生が考えた政治や議会に関心を持ってもらう方法を市会議員に提案し、両者が意見交換を行う取り組みが8月15日、横浜市会で行われた。
参加したのは横浜市立大や関東学院大などの3年生7人。市議会局は、若い世代の社会や政治に参画する力を育もうと、2022年度から市大と連携し、就業体験や市議との意見交換会を実施。今年度は対象を市大以外にも拡大した。
学生はプログラムとして、8、9、13、14日の4日間、市の政策を学んだり、小学生向けの市会議事堂見学会のサポートをするなどしてきた。最終日の15日は、2グループに分かれて政治や議会に興味や関心を持ってもらうための提案を行い、鈴木太郎議長と7人の市議が発表を聞いた。
「中学生が請願提出」
Aグループは選挙時を想定し、立候補者が掲げる政策を分野別に整理して紹介するサイトを作ることを提案。学生は「選挙のためと思われるが、それが市政を理解することにつながる」と説明した。Bグループは中学生への主権者教育として、市議を学校に招いて講演を行うことや、生徒が請願・陳情を出すことなどを発表。学生は「請願が採択されなくても学べることがある」と話した。市議からは「議員もいかに政治を身近なものにしていくかを考える必要がある」「自分の生活に関わる部分から政治を考えてほしい」などの意見が出た。
対面で印象変わる
意見交換会では学生から市議に立候補の動機や市民から寄せられる要望に対して実現へ向けて動くかどうかの判断基準などに関する質問があった。関東学院大の男子学生は「今まで市議に機械的な印象があったが、一人の人間として活動していることが分かった」と話していた。
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