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「あの文化、消したくない」 大口あけぼの納涼音祭

文化

公開:2024年10月3日

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リーゼント姿で演奏するGOROさんらザ・チェリー★コークのメンバー(撮影:千登里 芦)
リーゼント姿で演奏するGOROさんらザ・チェリー★コークのメンバー(撮影:千登里 芦)

 大口あけぼの通商店街で、8月の納涼夜店に合わせて行われていたロックコンサート。会場となっていた家電販売店が閉店し途絶えかけたその灯を、当時の出演者らが「あの文化を消したくない」と受け継いでいる。

 中心となったのは、区内のメンバーで構成されるロックンロールバンド「ザ・チェリー★コーク」のギターボーカル・GOROさん(46)だ。

 リーゼント・革ジャンの昭和スタイルの同バンド。大口あけぼの通商店街で電気販売店を営む十字屋日立(株)の川口大輔さんが納涼夜店に合わせて2019年まで開催していた店頭での対バンライブに毎年参加していた。

 10年以上続き、毎回150人ほどの観衆がツイストダンスを踊るなど人気を集めていたライブだが、2020年からの3年間はコロナ禍により納涼夜店は開かれず、ようやく世の中が日常に戻り祭も再開した昨年だったが、その間に十字屋日立が閉店してしまう。

 消えかかった灯を「まちの文化としてこの流れを消したくない」と受け継いだのがGOROさん。後継イベントとなる「大口あけぼの納涼音祭」を昨年立ち上げた。

 大口駅近くのバー「Take`s」が会場を提供し、納涼夜店の翌週に開催。2回目の開催となった今年は同バンドのほか、キャメル クラッチ、JETT SETTら5組が演奏。約60人が訪れた。

 今年は夜店自体が台風の影響で延期しイベントと重なってしまったが、十字屋日立跡地でGOROさんらがリーゼント・革ジャン姿でチラシを配り宣伝。近隣店舗もポスター掲示に協力した。

来年、昭和100年も

 「大口は昭和の文化が似合う街。昭和100年を迎える来年も、昭和の時代の懐かしいリーゼントと革ジャン姿で盛大にやりたい」とGOROさん。観客100人超を目標に、ロックンロールの灯は消えない。

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