神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2024年11月7日 エリアトップへ

市消防局 DXで搬送時間を短縮へ 実証事業で早期整備めざす

社会

公開:2024年11月7日

  • X
  • LINE
  • hatena
タブレット端末で情報共有するイメージ(提供)
タブレット端末で情報共有するイメージ(提供)

 救急活動の時間延伸解決のため、横浜市がDX活用の実証事業を10月から行っている。傷病者の受入確認や医師への引継ぎでタブレット端末を活用。市内3エリアで別々の事業者のシステムを検証し、来年度以降の早い時期の整備を目指していく。

 横浜市内での2023年の救急出場件数は25万4636件。前年比で1万件以上増加し、過去最多を記録した。

 救急活動(出場指令から医師引継ぎ)に掛かる時間も延びており、13年には60・3分だったものが、73・9分と約14分延びている。市消防局は、その原因に単身高齢者の搬送が増え搬送準備に時間が掛かることや、コロナの発熱検査など受入の事前チェックに時間が掛かることなどを挙げる。

 このような状況の中、消防局では活動時間の延伸解決のため、DXの導入を検討。今回の実証事業では、これまで電話や紙の書類で行っていた傷病者の受入確認や、医師引継ぎにタブレット端末を活用。搬送現場の救急隊員と病院の医師が傷病者の基礎情報等のデータを共有し、受入の可否を口頭で確認。また、医師引継ぎの際も医師の署名等をタブレットで行うことで時間の短縮を目指す。

 このようなDXの活用は既に他都市で行われており、札幌市では病院の受入確認に掛かる時間で短縮が図られたという。

受入病院「本格的な導入を」

 実証事業は市内を北部、中部、南部の3つに分け、それぞれ別の事業者のシステムで検証。北部エリアで事業に参加する済生会横浜市東部病院の担当医は「聞き間違いなく写真も伝送できるので、患者さんの状態をより早く正確に把握できる。患者さんにとっても早期に搬送先の病院が決まるなどメリットは大きく、ぜひ本格的な導入を進めてほしい」と話す。

 実証事業は12月末まで行われる。市は今回の検証を受けて必要なシステムの要件を整理し、来年度以降の早い時期の整備を目指していく。消防局の担当者は「1分1秒でも早く傷病者を搬送するため、できることから円滑化を進めていきたい」と話している。

神奈川区版のトップニュース最新6

今年は「おやつラリー」

今年は「おやつラリー」

区役所の商店街振興イベント

11月7日

DXで搬送時間を短縮へ

市消防局

DXで搬送時間を短縮へ

実証事業で早期整備めざす

11月7日

自民・中西氏が議席守る

衆院選神奈川3区

自民・中西氏が議席守る

立憲・中村氏、比例も届かず

10月31日

2大会ぶりの伊勢路へ

神奈川大学駅伝チーム

2大会ぶりの伊勢路へ

11月3日に号砲

10月31日

散策マップで魅力発信

菅田の丘小4年3組

散策マップで魅力発信

地域の見どころ紹介

10月24日

看護師復職を本格支援

横浜市

看護師復職を本格支援

離職者向け研修を初開催

10月24日

〈神奈川県後期高齢者医療広域連合からお知らせ〉

【昭和23年4月2日~昭和24年4月1日生まれの方が対象】歯科健診を受けましょう

https://www.union.kanagawa.lg.jp/1000011/1000646.html

<PR>

あっとほーむデスク

  • 11月7日0:00更新

  • 10月31日0:00更新

  • 8月8日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月7日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook