全国高校サッカー選手権大会神奈川県予選決勝が11月10日に行われ、創部以来初の決勝に進んだ横浜創英高校=西大口=は東海大学付属相模高校相手に0対2で敗れた。全国大会出場とはならずも、応援席に集まった生徒や卒業生たちからは大きな拍手が送られた。
同校サッカー部は男女共学になった2002年に創部。桐光学園時代にサッカー元日本代表・中村俊輔氏とプレーした宮澤崇史監督の指導のもと、2013年・2016年に高校総体(インターハイ)に出場している。
今大会は総体ベスト8の第3シードとして、2次予選トーナメントの2回戦から出場。座間、横浜隼人、相模原弥栄を下し、準決勝では優勝候補の桐光学園と対戦。監督の母校でもある強豪相手に2対0で勝利し、創部初の同大会決勝戦へと駒を進めた。
2失点も勇猛果敢
Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu=川崎市=で行われた決勝戦。
前半は背後の動き出しから横浜創英がゴールを狙うも決定機につながらず。37分には先制点を奪われてしまう。追いつきたい横浜創英だったが、後半7分に追加点を奪われ厳しい展開に。それでも選手は得点をめざし攻勢を強めたが、相手ゴールを割ることができず、試合は終了。80分間の戦いを終える笛が鳴った瞬間、青色のイレブンたちは崩れ落ち、顔を覆って悔し涙を流した。
負傷から復帰した準決勝では2得点を挙げたFWの川上哲平主将(3年)は「いい流れに持っていけなかった責任感を感じています。準決勝も決勝も1、2年生で出ている選手がいるので、後輩たちにしっかりと選手権出場の目標を託していきたい」と悔しさをにじませた。
就任17年目の宮澤監督は「前半の立ち上がりから固かったが、後半は本来の姿を取り戻して最後まで諦めず果敢に攻め立ててくれたかなと思います。1点が遠かった。選手たちには『胸を張って帰ろう』と伝えました」と試合を振り返った。
その上で「やっていることは17年前と同じだが、少しずつ結果が出ることによって、創英を第一志望にして来てくれる子たちが増えてきた。やっぱりそこは強みです」と話した。
在校生ら応援
バックスタンドの横浜創英応援席には、在校生や卒業生など学校関係者が多く詰めかけた。試合中には吹奏楽部の演奏が応援をリードし、客席から選手たちを後押しした。
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