東海道五十三次の一つ神奈川宿を舞台にした「神奈川宿フェス2024秋」が11月24日(日)に開催される。今年はイベント会場を4つに増やしてのパワーアップ。幸ケ谷小学校児童が考えた企画や地元の店舗によるブース出店、スタンプラリーなどを楽しみながら地域の歴史を学ぶことができる。
露店やステージ
同イベントは、2022年まで開催された街歩きイベントが前身。昨年3月と12月に「歴史資産を生かして地域を活性化したい」と地域住民有志による「神奈川宿盛り上げ隊(歴史のまち神奈川宿協議会)」が、縁日などを盛り込んだ地域の祭りとして行った。
前回はブース出店の会場は洲崎大神のみだったが、今回は「秋の大感謝祭」と銘打ち、笠のぎ稲荷神社、神明宮、甚行寺の3会場が加わった。笠のぎ稲荷神社の神楽殿と神明宮ではステージパフォーマンスを開催。けん玉演舞やコーラス、マジック、ゲスト歌手による音楽ライブなどが行われる。全4会場では地元店舗・団体が出店し、様々な飲食の露店も軒を連ねる。
スタンプラリーは、大綱金刀比羅神社・笠のぎ稲荷神社・熊野神社・甚行寺・能満寺の5寺社で実施。それぞれのスタンプを重ね捺しすると、神奈川宿を描いた『東海道五拾三次』の図柄のポストカードが完成する。
幸ケ谷小児童の企画も
昨年に続き幸ケ谷小学校の児童たちによる企画も行われる。6年1組では、障害の有無に関わらず誰もが楽しめる本を届ける「りんごプロジェクト」を啓発するため、読書バリアフリーの紹介のほか、りんご味のポップコーンやクッキーを販売。さらにイベント全体の売上の一部は、同プロジェクトに寄附される。6年3組は神奈川宿の紹介、4年2組は環境問題のアート展示を実施。3年1組、5年4組はそれぞれ、エイサーや大道芸のパフォーマンスを行う。同盛り上げ隊の代表・中村太郎さんは、「地域と関わりながら、子どもたちが自分たちで考え実現する場を用意できた。本番が楽しみ」と微笑む。
中村さんを含む7人の理事が中心となり準備から当日の運営も行う。「前回以上に大変だけれど、会場も拡大して、より『神奈川宿』を実感できるイベントになった。地域にある歴史的価値とその魅力を実感してもらいたい」と話す。今年は、7人のメンバーで声をかけ20ブースに拡大。中村さんは、参加団体や寺社への感謝を口にしながら、「今まで知らなかったお店など、新たな出会いや地域交流が生まれる場になれば嬉しい」と話す。イベントは、午前11時から午後3時まで。荒天中止となる。
神奈川区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|