家事や育児などをしながら発明家としても活動している 和田 美香さん 片倉在住 39歳
日々の不便、チャンスに
○…家事や育児、託児所などで保育の仕事をしながら、便利アイテムの発明家としてアイデアを模索する日々。これまでに7点ほど発明学会主催のコンテストに出品し、過去2回の入賞経験を持つ。レインコートを入れてリュックサックに取り付け、雨天時すぐに羽織ることができるポーチ「カッパッパ」は昨年、商品化。出展したイベントで40個を売り上げ、地道なPRに取り組んでいる。
○…地元は六角橋。神橋小、六角橋中時代は「今でも杉山大神の祭りでお互い子どもを連れて集まることもある」という仲間たちとバスケで汗を流し、高校では応援団のメンバーとして体育祭を盛り上げた。一見アクティブな印象を持つが「あまり自分から前に出るようなタイプではないから、イベントで商品を売るのは大変」と苦笑いする。短大の保育科を卒業し、夢だった保育士として新横浜母と子の病院に勤務。高校の先輩との結婚を機に退職後、2児に恵まれた。
○…発明家への一歩は、遠足でリュックの上からレインコートを羽織れず、ずぶ濡れで帰ってきた息子の姿がきっかけ。試行錯誤を重ねて完成したのがカッパッパだ。「家事、育児、仕事をこなす中、大変なことも”こうしたら楽になるかな”と発想を転換する」と、不便をチャンスに変える。カッパッパは特許も取得。昨年4月にブランド「ホルドナマーケット」を立ち上げ、ネット上でも販売している。仕事との両立については今後、徐々にホルドナをメーンにシフトしていこうか模索中だ。
○…夫をはじめ、羽沢に住む夫の両親も陰で支える。「サポート無くして成り立たない。この年齢で夢や目標を持てるのは日々の原動力になっている」と笑みがこぼれる。ママ友と飲みに出かけたり、家族ぐるみでキャンプするなど、人と集うことが好き。「楽しく過ごしたい。商品を通じて、いろんな人の生活が便利になれば嬉しい」
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