海外で災害が起きたときに渡航して現地の人を救出する国際消防救助隊(以下、IRT)。この活動に宮前消防署の室賀康広さん(38歳)と高橋正幸さん(36歳)が登録している。川崎市全体では11人が隊員だ。
IRTの隊員になると、通常の任務に加えて毎月規定の4日間は有事に備えた待機も行う。もし、規定日や2、3日前に災害が起きて国から要請があれば、規定の時間内に出国し、1週間から10日間ほど現地で救出作業にあたる。日本の捜索技術や救助能力は高く、国際的にも評価が高い。2年前からはもっとも過酷な任務につく「ヘビー」ランクに指定された。
室賀さんは「被害が甚大な場所は治安や衛生面も日本に比べて悪いかもしれない。そんな無秩序ともいえる場所へ行くことに心配してくれる家族や友人も多い」と感謝する。一方で、「救助に国や人種は関係ない。救いを求める人がいるならば、どんな状況でも助けに行きたい」と熱い胸の内を明かした。
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