市は17日、土地取引の指標となる基準地価について、市内113地点の調査結果を公表。平均変動率は、住宅地、商業地、工業地のいずれも前年と比べると伸び率に鈍化傾向がみられるものの上昇。再開発が進む中原区や都心へのアクセスのよい高津区の需要が堅調だ。
基準地価は、都道府県が法令に基づき基準地を選定し、毎年7月1日時点における各基準地の1平方メートルあたりの正常な価格を決定し公表しているもの。
今回川崎市は、工業地、住宅地、商業地とも平均価格は上昇しているが、変動率はいずれも昨年からダウンし鈍化傾向がみられる。
住宅地でみると、平均価格は1平方メートルあたり25万2900円。変動率は1・1%と昨年から0・4ポイント縮小したが、全75地点のうちマイナスは多摩区の1地点と麻生区の2地点のみで、それ以外は上昇している。変動率が最も高かったのは高津区「諏訪1丁目391番4」地点で3・7%。最も価格が高いのは、中原区の「小杉御殿町2丁目144番1」地点の48万円だった。
一方、商業地の平均価格は54万9200円。変動率は2・9%と、こちらも昨年から0・2ポイント縮小したが、全35地点でマイナスはなかった。根強いマンション需要や再開発の影響、投資資金の流入等が押し上げたと考えられる。変動率が最も高かったのは、中原区「新丸子東2丁目907番14」の10・3%。最高値は川崎区「駅前本町3番6外」の200万円。
住宅地・商業地とも中原区と高津区が平均変動率の1位2位を占め、JR武蔵小杉駅の再開発事業や、都心へのアクセスのよさなどが理由とみられる。
また工業地は川崎区内の3地点のみで、平均価格は14万4300円、変動率1・4%(0・1ポイント減)だった。
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